「備蓄って面倒そう」「気づいたら非常食が賞味期限切れ…」そんなお悩みを抱えていませんか?そこで注目したいのが、無理なく備蓄を続けられる方法「ローリングストック」。
普段の食事に使いながら、食べた分を買い足していくこのスタイルは、初心者でも簡単に始められ、いざという時にも安心です。
ローリングストックの基本的な仕組みから、実践のステップ、具体的なおすすめアイテムまでわかりやすくご紹介します。
今日からすぐに始められる備えの新習慣、あなたもマスターしてみませんか?
ローリングストックとは?
ローリングストックとは、日常的に使う食品や日用品を多めに買い置きし、使用した分を定期的に補充する備蓄方法です。これにより賞味期限切れを防ぎながら、常に新しいストックを維持できます。
使いながら備える事ができる新しい備蓄の形です。
なぜローリングストックが注目されているのか?
昨今、日本では自然災害が多発して備蓄への関心が増えていますが、その中でも効率よく備蓄したい人も増えてきてきています。これはすごく良い傾向で個人レベルでも防災、備蓄への関心が高まる事で備えをするようになります。
さて、今ローリングストックが注目されている理由をみていきましょう。
災害時にも“食べ慣れた味”でストレスを軽減
これは非常に重要なポイントです。備蓄食料といえば「美味しくない」「数日間過ごすだけの栄養食品」というイメージがあります。
もしもの時も「食べ慣れた味」を備蓄しておく事で食へのストレスを軽減できます。
消費と補充を繰り返すことで無駄がない
食料備蓄で良くあるケースとして「気が付いたら消費期限が過ぎていて廃棄せざる得なかった」というケース。実は私も過去に経験しております(反省です)
備蓄品はもしもの時にしか使わないというイメージがある事から、収納場所の奥の方に置いてしまうケースが良くあります。購入当時は覚えていますが、数か月、数年経つとその存在すら忘れてしまっている事もよくあります。
この無駄をなくすという事がローリングストックです。備蓄以上に「消費」を意識する事が重要なポイントになってきます。
日常生活の延長線で備えられるので初心者向き
備蓄というと難しいイメージもありますが、消費しながら備えるローリングストックはそれほど難しくありません。保存期間が長い食べたいものを購入して、楽しくストレスなく備えていきましょう。
ここでポイントになるのが「保存期間」です。
これはまた別のページにてご紹介いたします。
ローリングストックの基本ステップとは?
ステップ1:最低3日分からスタート
まずは家族全員が3日間過ごせる分の食品・日用品を目安に用意します。水、主食、おかず、調味料、簡易トイレなどをリストアップしてみましょう。
備蓄食品の参考例はこちら
ステップ2:日常使いできるものを選ぶ
備蓄するのは「非常食」だけでなく、「ふだんからよく食べるレトルト食品」「缶詰」「インスタント食品」などでOK。
食べ慣れているものほど継続しやすく、災害時の安心にもつながります。
ステップ3:使用したら即補充
使った分をすぐ買い足すのがローリングストックの鉄則。
冷蔵庫の中だけでなく、棚やストック箱の中身もこまめにチェックを。
ステップ4:消費期限チェックを習慣に!
月1回など、定期的に賞味期限を確認しましょう。期限が近いものは日常の食事で使い、ストックには新しいものを補充。
ローリングストックにおすすめの食品例
種類 | おすすめ例 |
---|---|
主食 | パックご飯、アルファ化米、乾麺 |
おかず | レトルトカレー、缶詰(魚・豆・肉) |
汁もの | フリーズドライのみそ汁、スープ類 |
間食 | ビスケット、ナッツ、チョコ |
飲料 | ミネラルウォーター、野菜ジュース |
その他 | 常温保存の牛乳、ゼリー飲料、シリアル |
日用品もローリングストックしよう!
食品だけでなく、以下のような日用品もローリングストックの対象にすることで、災害時のもしもの備えがより充実します。
- トイレットペーパー
- ティッシュ・ウェットティッシュ
- 歯ブラシ・歯みがき粉
- 生理用品
- カセットガス・乾電池
この他にもあなたが備えて安心と思う物は是非備えにいれておきましょう。また家族構成やペットがいるいないでもローリングストックは変化しますので注意が必要です。
ローリングストックでよくある失敗と対策方法は?
「備蓄が賞味期限切れに…」
月1のチェックデーを設定してみては。カレンダーやスマホのリマインダーで忘れないようにしてください。忘れてしまうと廃棄につながってしまいます。
「何をストックしたか忘れる」
一覧表で管理をして家族全員で共有しておく事が大切です。誰か一人でも覚えていればOKです。家族共有のLINE等で共有しておきましょう!
「食べ慣れずに消費しきれない」
家族の“好物”を中心に備蓄するのがストレスなく備蓄できるマル秘テクニックです!ローリングストックは「おいしい備蓄」が長続きのコツです。
まとめ
防災の備えは特別なことではなく、日常の延長でできるのが理想です。ローリングストックはまさにその考え方にぴったりの方法。食べ慣れたものを少し多めに買って、使いながら備える。
それだけで、いざというときも安心して過ごせる環境が整います。家族構成やライフスタイルに合わせて、自分なりのストック方法を見つけてみましょう。今日から始めれば、次の災害時には“備えていてよかった”と思えるはずです。